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海外ボランティアとなる

タジキスタンの首都ドシャンベにて

11月3日から9日までタジキスタンの首都ドシャンベに出張してきました。タジキスタン中央銀行の依頼で金融セミナーを開催することなり、講師として参加。
ウズベキスタンとの国境からコジャンドまでの道は荒涼とした土地の中をただ真直ぐで、つぎはぎだらけの道路が走る地域。この地域はウランを産出するところからソウ連時代に同国初めての原子爆弾が製造された場所とのこと。この関係もありここには有数の大学がいくつかあった由。
3-40分のドライブでコジャンドの町に着き、シルダリヤ川河畔のレストランで豊かな水とその向こうの山々の景色を楽しみながら昼食。魚のシャシリクを食べるがどうも、これにアタッタ様で以降3日間お腹がダウン。
コジャンドからドシャンベへの飛行機はかなりの時代物。しかし、機内からの景観はすばらしく特に雪をいただく峰峰と大きな湖は(タジクの人はこれを海と呼んでいる)印象的。ただしドシャンベ滞在中に会ったイギリス人の大学院生は、パミール地方の美しさは本当に素晴しいと言っていた。

ドシャンベの町は、こぎれいで道路、建物、公園など落ち着いてなんとなくしっくりとくる町並み。(おそらく、タシケントに比べ道路も建物も公園も小ぶりで我々日本人にはなじみやすいのではと感じた)車の数もそう多くはないこと、道路に凸凹もなく片道2車線のメーンストリートには、街路樹に囲まれた歩行者用路が車道の真ん中にあり散歩道としては最高。
ホテルは、外観はOKだが中身はそうでもない。水道の水はにごっているし、バスタブにお湯を注いでも下から20センチくらいのところでお湯が途切れてしまう、ベッドマットのスプリングが背中にあたり痛くない場所を探すのに四苦八苦するなど問題は続発。ホテル代は1泊$55
町にレストランは多数あり建物、内装ともタシケントのレストランに比べ遜色ない、むしろセンスはこちらのほうが上というほど立派でお客さんもかなり入っている状況。ただし、お味の方はイマイチ。6日間ドシャンベにいて一番困ったのは食事でとにかく"美味くない"というのが正直な感想。(たとえば、パンとかお肉が美味くない。)最終日、大使館の岩泉さん宅でご馳走になった食事に感謝。

バザール、商店、ツム百貨店などを見た限り、品物の量はともかく、種類、質はタシケントに比べかなり落ちる。たとえば、ツムは百貨店というより小さな商店を大きな建物に寄せ集めただけという感じ。電気製品もLG,サムソン、シャープ、パナソニック、ソニーと揃ってはいるが何年か前の古い型式の製品しか展示されていない。(価格はそれなりに安い)
町を歩いている人たちの顔は全般的に明るく感じられた。市内ではあまり民族衣装の人を見かけなかったが、郊外では男女とも民族衣装が目立った。ちょうど、モルドバの大統領が訪問中とのことで道路が閉鎖されたりしたが、運転手と警官との関係もウズベキスタンの場合と違って和やかなものであった。

乗り合いバス(11人乗り)に乗ったが乗車賃20デイーラム(約60スム)は運転席の隣にある料金箱に乗客が勝手に入れお釣りもそこから取っていくやり方。座席数以上に乗客が乗り込んできても小さないすに2人がけをするなど見ていて仄々とするくらい。タクシ−の運転手も話し好きで歌まで披露してくれビックリ。
我々が接した人たちは総じて親切で気配りが感じられた。中央銀行の職員の方はホテルまで自分の車で私を送ってくれたし、我々を夕食に招待してくれたIMFのエコノミストは夕方自宅の前の道路まで出迎えに出てきてくれた。セミナー中の食事、コーヒータイムでもさまざまな気配りがみられた。

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