コーラスを楽しむ
ア・カペラ・コーラスを楽しもう
ア・カペラとは?
中世のキリスト教会では、人が歌う場合にはオルガンさえ使わない無伴奏音楽の形を取っていました。そのため、楽器を伴わず声だけで歌うことを「ア・カペラ」(教会風に)と呼んでいます。
現在は教会音楽だけでなく色々な音楽分野に「ア・カペラ」があります。
あなたもマイスターにコーチを受けながら伴奏なしでハモッテみませんか。
入会のお知らせ
当会は「ア・カペラ」を中心に幅広い楽曲のコーラスを楽しむ人を支援する自主運営団体です。毎月1回の練習を基本にして1年後を目標に成果の発表会や施設の慰問会等の活動を予定しています。
参加していただきたい人
- 合唱をやってみたいと思うけれど上手い人達ばかりが居るように思えて躊躇している人
- カラオケは得意だけれどハーモニーの中で歌うことを体験してみたいと思っている人
- 合唱団に入ってみたけれどついて行けず退団したがまだ合唱に未練があるという人
活動計画
- インターネットによる会員相互の意見交換(オン会)
- 定期練習を講師の指導により毎月1回、土曜日か日曜日に2〜3時間程度実施。(オフ会)
オン会 〜コーラスの面白さ、楽しさ〜
彼女達の歌は本当に良くハモりました。声がほとんど同じで音程も良かったからです。
カラオケで機械がハーモニーを付けてくれた時、意外に気持ち良いと思ったことは有りませんか。カラオケや楽器の助け無しに人間の声だけでハーモニーを決めた瞬間は、それ以上になんとも言えぬ快感が身体を走り抜けます。
歌を歌う楽しさとハーモニーを付けた時の楽しさ、この両方を体験できるようなアドバイスがこの会でのオン会の情報交換・オフ会の歌唱体験を通じて実現できれば良いと願っています。
定期練習(オフ会)の進め方&参加条件
- 月1回2時間程度の練習で曲を歌うことになるので、楽譜を見て歌えることが望ましい。聞き覚えでしか歌えない人は、皆と一緒に歌うときに自分がどの場所を歌っているのかが分かる能力は必要です。
- 外国語の曲を歌うことも有り得るので、自分の知らない言葉で歌うことが我慢できること。
- 音痴を直す実力はマイスターには無いので、マイスターの実力範囲であなたは音痴であると思われる、と告知する場合があり得ます。個人的に侮辱された、と取られかねないのであらかじめお断りしておきます。
- 合唱のバランスを取るため、自分の歌いたいパートを割り振られない場合があることを、前もって了承して頂きます。
- ア・カペラと言っても、今流行のゴスペラーズのような編曲のものでは有りません。伝統的な四声体のものを選曲する予定です。
- 選曲については事務局に一任願います。
- 定員は原則8人以上16人以下とします。
注)現在、応募者の状況から男性合唱に限定して選曲、練習を重ねていますので当分男性合唱でお願いいたします。
コーラス・グループの「チェリー・オールディズ」が10月7日東京都合唱連盟・朝日新聞主催(浜離宮朝日ホール)の「シルバー・コーラス・フェスティバル」に3年連続で参加しました。
日頃の練習の成果を発表し充実した演奏を行いました。
- 発表会日時:2012年10月7日(日)
- 場所:朝日浜離宮ホール
主催者の講師陣の講評は次のとおり好評で次回に繋がる内容でした。
清水敬一講師:「温かい音色で、バランス良く響いてとても心地良かったです。
多田作品の中から、しっとりした曲を選ばれていて、
とても合っていると思いました。
力強さも素敵でした。
花のアレンジ、オシャレで見事!」
松浦ゆかり講師:「9名でハモるというだけで「タイヘンだ!」と思ってしますのに、
そのプレシャーを全く感じさせまっせんでした。
昨年の演奏から各段の進歩を感じました。
流れ、ピッチ〇、そして発表力〇、うれしいです。」
「コーラスを楽しむ」グループ「チェリー・オールディズ」第3回チャリティ発表会
- 日時:2011年4月29日(祝日)16時〜18時
- 場所:文京区 護国寺の同人教会礼拝堂
- 出演者:チェリー・オールディズ(男性コーラス:指揮者&他計12名)
- プログラム:
第1部「春の歌メドレー」
第2部 ソロ「初恋」「Piacer d'amor」「アモール・モナムール・マイラブ」「恋」「Largo」
第3部 多田武彦作曲の組曲「雨」全曲
第4部「空よ」「Babylon's Falling」「銀色の道」「Staendchen」他
・来場者の評判:
A氏:練習回数が少ないようですが、それを感じさせない熱演でした。
組曲「雨」は、私も歌っていますが、単純な曲ではありませんね。
それを通して歌いきったこと、しばしば多田武彦独特の美しいハーモニーを聴かせてくれたことに満足、拍手です。
「ソロ」のステージがあったのはよかった!
チャレンジし、一人一人の力量が備わってはじめて、10人ちょっとの「おじさんコーラス」が演奏会を持てる。本当に立派です。
私が練習の場で、「ソロ」を歌ってくださいと声をかけている理由もそれです。
演奏の最後のほうになって、指揮者の指導力と合唱を作り上げる情熱が素晴らしいのだと悟りました。それなしに、これだけ多彩なプログラムが可能になるとは到底思えません。
また、次の機会も誘っていただきたくお願いします。
B氏:皆さんのコーラスを初めて正面から聞きましたが、時々ハモル時の音は鳥肌が立つようです。いろいろな感傷が頭をよぎりました。
- その他:
東日本大震災の義援金として総額¥30,200の寄付をいただきました。
全額を日本赤十字社を通じて被災地に寄付させていただきました。
ご協力ありがとうございました。
定期練習(オフ会)開催日時、場所
- 日時:毎月1回土曜日15時〜17時
- 場所:地下鉄有楽町線「護国寺」下車歩5分 同仁美登里幼稚園(文京区)
年会費、定期練習会(オフ会)費用
- 年会費 ¥5,000
- 定期練習会(オフ会)費用 ¥2,000
練習曲は「遥かな友」「さくら」「おぼろ月夜」「ソーラン節」「聖夜」「銀色の道」「いざ起て戦人よ」と進み現在は「隅田川」と荘厳で美しい「小夜曲」に取り組んでいます。
初心者でも分りやすく丁寧な講師の御指導のもと練習も少しづつ慣れて随所でハーモ ナイズする部分が増えて楽しい雰囲気です。
練習後の反省会も楽しみです。男性で「コーラスを楽しむ」に参加してしてくださる方を募集しています。
- 発表会
平成19年4月21日 チェリー・オールディズの第2回発表会が「コーロ・はなみずき」の皆様の賛助出演のもと盛大に行われ、多数の皆様にお出でいただき有難うございました。
平成22年2月27日 チェリー・オールディズの第3回発表会が盛大に行われ、多数の皆様にお出でいただき有難うございました。
平成25年9月28日 「チェリー・オールディズを聞きに行こう」(第4回発表会)
平成25年10月6日 「シルバーコーラス・フエスティバル」に参加決定
- 練習会
今年の練習スケジュールは次ぎのとおりです。
■H25年 練習日程
平成25年 | 7月27日(土) | 10時〜12時30分 |
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8月24日(土) | 10時〜12時30分 | |
9月28日(土) | 10時〜12時30分 | |
10月5日(土) | 10時〜12時30分 | |
11月16日(土) | 10時〜12時30分 | |
12月21日(土) | 10時〜12時30分 |
■会場
同人協会美登里幼稚園教室
練習は初心者でも分りやすく丁寧な講師の御指導のもと、厳しいながら和気藹藹で楽しい雰囲気です。 練習後の反省会も楽しみです。
参加対象者募集 | 男性コーラスを楽しみたい方 若干名 募集定員は残りあと僅かです。男性で「コーラスを楽しむ」に参加してしてくださる方を募集しています。 |
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練習内容 | 練習曲を講師の丁寧な指導のもと合唱練習 |
受講者の感想 | ・複式呼吸の発声方法は初めてですが大変参考なります ・練習していて自分の声が他のパートの方と上手くハーモナイズしたときは最高の気分 ・担当部分を複数の方と歌うので安心 ・講師が基礎から丁寧し指導いただけるので幸い ・終了後の反省会も話題豊かで楽しみ など |
場所 | 同仁教会 美登里幼稚園 3F音楽室 (地下鉄有楽町線 「護国寺」駅下車 6番出口から徒歩4分) |
指導 | E-OJISAN 小林講担当師 |
練習受講料 | メンバー会員 2,000円、ビジター会員3,000円(テキスト付き) |
申し込み | 下記 E-OJISAN 申し込みアドレスまで、お申し込み下さい。 (お申込みは「コーラスを楽しむ参加者応募」とご記入ください) http://www.e-ojisan.org/seminer/sanka.html 注:メール以外の方は下記まで電話またはFAXでお申し込みください。 事務局:長谷川 電話&FAX:048-975-4738 |
コーラスの指導について
アクティブワールド「コーラスを楽しむ」を開始するに当たり、コーラスに馴染みが無い人でも関心を持つと思われる事柄について記事を書くようにマネージャーから依頼されていました。
これまでに本コンテンツに掲載した記事はそれらの事柄に沿って記述してきました。
標題のテーマはE-Ojisanの「個人がクリエイティブに生きる」というコンセプトに照らして、日々前進を求められる企業で後進の育成と業績の向上という活動を経験されてきた人々にとって興味あるものかも知れません。そこで今回はアンサンブルを作る側に求められる事柄について記述を試みます。
世の中には背反する事象を組合せて成立つ事柄が数多くありますが、音楽の世界も長短、高低、強弱の背反する事象の組合せで構成されます。そして、演奏の世界でも能動・受動という区分けが出来ます。普通に言えば、能動は演奏側で受動は聴衆側です。ところが、大編成のオーケストラや合唱団には能動者としての指揮者と受動者としての演奏者が存在します。以下、この能動者について述べます。
音楽演奏は演劇上演と同様に作者の描いたオリジナルな世界を表現する再現芸術と言われます。指揮者は作曲家の描いた世界を演奏者に暗示してリアルタイムに再現させます。音楽における指揮者が演劇における演出家と決定的に違うのが、このリアルタイム性です。卑近な例で自動車のヘッドライトを思い出してみると、電球の光を凹面鏡で反射させて遠くまで届く光芒を作り出す仕組みになっていますが、指揮者はこの光源・演奏団体は凹面鏡になぞらえると理解し易いと思います。有能な指揮者は演奏者を誘導して高度な音楽芸術を創造しますが、これは強い光源を持つヘッドライトに似ています。性能の悪い電球では遠くに届く光は作り出せません。
クルト・トーマスという人の著した「合唱指揮教本」には合唱団が下手なのは指揮者が下手な所為だ、と書いてあり至言だと思います。
ではクルト・トーマスが合格点を出す指揮者とはどんなレベルを指すのでしょう。
まず、歌って見せられること、次に分かりやすい指揮動作ができること、最後に作曲家が意図した表現を具体的に指示出来ること、をそれぞれ高度に実現できる能力があること、と言えます。
歌って見せる、とは楽譜に書いてある音はどのパートであれ歌えるということです。普通テノール以上のパートはト音記号で書いてありバリトン・ベースはヘ音記号で書いてあります。古いものではパートによってハ音記号を使っている楽譜もあります。目の前にいる人間が歌えるのであれば、例え難しくとも自分も歌える気がするものなので、これがコーラス指導者の必須の技になります。
次に困難を極めるのが分かり易い指揮動作です。指揮は音楽を表現するパントマイムと言えますが、不思議に上手く振れないものです。桐朋学園大学で小澤征爾氏を教えたことで有名な斉藤秀雄氏が体系化した指揮動作も、完璧にこなせたのは秋山和慶氏だけという風評も聞きます。素人が振ると音楽の流れを阻害する動作が頻繁に出てきてぎこちなさが聴衆に伝わります。クルト・トーマス氏の方法論と斉藤秀雄氏の方法論は実際にやってみると全く違い、トーサイ流と呼ばれた斉藤秀雄氏の動作原理の素晴しさに驚かされます。自在な指揮動作を獲得するまでには長い修行期間を覚悟しなければなりません。
最後に、作曲家が意図したものを汲取り再構成して表現するためには、様々な知識と経験が必要となります。ビジネスでは前例を参考にすることが最短の実現手法である場合が多いですが、芸術の場合は自分の表現を確立した後で参考として前例を紐解かないと物真似に終始してしまう恐れがあります。再現芸術とは前例の演奏の再現ではなくオリジナル・イメージの現出なので、演奏している瞬間は唯一独創のもので無ければならないのです。
何事においても指導する基本は同じで、成長途上にある人に上手くできるコツを伝授できる必要があります。コーラスの場合は、効率の良い歌声の出し方、ハーモニーを作るための響きの作り方、表現を豊かにするための歌い方、等を分かり易く伝える必要が有ります。さらに、そのような事柄が実現できたときに即座にできたことを伝えることと、その事柄がいつも実現できるように繰返し経験させることが重要です。
芸術は高度な技術に裏打ちされた表現分野ですが、コーラスも音楽芸術の一分野であることを忘れてはなりません。
指導者は、コーラスを作っていくために必要と思われる技術をなるべく多く習得しておき、必要なときに瞬時に取出せるようにしておく必要があります。そのような準備をして指導したときに、歌う側の半数以上の人たちが練習の間に何かしら達成感を持ったとしたら、その指導は大成功と言って良いと思います。
筆者注
以上、指導者が備えているべきである、と考えている基本的な内容について述べました。ビジネスの世界でもOJT(On the Job Training)という若手指導手法が有りますが、最近はマニュアル至上主義的な一面も見受けられます。しかし、指導すると言うこと一般に言えることですが、コーラスの指導もマニュアルに従えば上手く行くというものではありません。本格的に指導を目指す場合は、やはりプロのアドバイスを受けておく必要が有ると考えます。
なお、上記は筆者の理想とする姿ではありますが、オフ会でマイスターとして実現できている訳では有りません。念のためお断りしておきます。
マイスター
小林祥郎(こばやし よしお)
早稲田大学在学中は早稲田大学グリークラブに所属し、第一回民音指揮者コンクール(現東京国際音楽コンクール)に優勝した手塚幸紀氏に指揮法を学んだ。
2006年6月に永眠された東京芸術大学指揮科教授佐藤功太郎氏が常任指揮者を努められ、バッハを中心に演奏活動を行なっているアマチユア合唱団に1980年からテノール団員として参加し、プロ指揮者不在時には団内指揮者として練習を担当した。この間に、佐藤功太郎氏にも直接・間接の指揮法教授を受ける。
現在、早稲田大学グリークラブOB会傘下の演奏団体である東京稲門グリークラブの指揮者団の一員として活動するとともに、前記のアマチュア合唱団でプロ指揮者不在時の代役として練習を担当する機会もある。
マネージャー
長谷川忠捷(はせがわ ただかつ)
大手総合重工業他で約40年にわたり主に新入社員から管理者教育までの階層別教育、問題解決能力の育成、創造性開発訓練、海外要員の育成、中高年の生きがい作り研修などの人材育成業務を担当。
同社退社後、豊かな経験を生かして「教育訓練アドヴァイサー」として活躍中。楽しい集いになるようお世話したく。