第三十七回焼酎研究会 レポート
昨夜は浅草は「○吉八」に善男善女15名集合、焼酎研究会37回は忘年会
美味しい手料理に呑んだ焼酎は7種
大いに盛り上がりましたが、小生も皆さんも少し酔いが回っていました。
(12月16日焼酎研究会レポート)
1.鷲尾 田村合名(鹿児島県山川町) 芋焼酎 米麹(黄麹) 25度
(選評)
日本酒を醸すのにもちいられる黄麹を使用した一本。
“黄麹”は焼酎に使用するさいには、“黒麹”“白麹”の3倍は必要といわれ、使用が難しくその分手間もかかり大量生産には不向きと言われます。
(研究評)
甘い、飲みやすい、マイルド、品がよい、行儀がよい
2.無濾過純黒 田村合名(鹿児島県山川町) 芋焼酎 米麹(黒麹) 38度
(選評)
白麹の薩摩乃薫と人気を二分する黒麹仕込みの純黒です。
「常圧蒸留」がほとんどのいも焼酎では、風味に影響を及ぼすフーゼル油などの高級アルコールを多く含むために、これを取り除く”ろ過”工程が必要。しかし、ろ過しすぎると風味が少なくなり、特徴がなくなる。その工程を敢えて行わずびん詰めしたものが、この「無濾過純黒」。
(研究評)
焼酎らしくがつんとくる、はっきりしている、濃い、人格がしっかり
3.山猿 黒木本店尾鈴山蒸留所(宮崎県児湯郡) 麦焼酎 大麦麹 25度
(選評)
有機性土壌改良材「甦る大地」を使用している地元農家のグループ(甦る大地の会)が、栽培した大麦を使用し、2年間熟成されます。芳醇でまろやかな麦の香り、尾鈴山ならではの豊かな大地の味わいを楽しめる。
(研究評)
香ばしい、香りが独特、くせがある、ジャスミンの香り
4.藤の露 藤本本店(宮崎県諸塚村) 麦焼酎 米麹(白麹) 25度
(選評)
麹は国産うるち米、麦は佐賀産麦(内麦)、二条大麦(ニシノチカラ)使用。
製麹は清酒と同じ蓋麹を使用し手間隙かけた製法。経営者自らが一人でわずか100石のみを生産しています。まさに幻と言われる入手困難な逸品中の極上品です。常圧蒸留に徹し熟成にこだわる本格派です。
(研究評)
毀誉褒貶、好みが分かれるか、男味、堅い、後味重厚
5.八幡ろかせず 高良酒造(鹿児島県川辺郡川辺町) 芋焼酎 米麹(白麹) 35度
(選評)
高良酒造の焼酎で蔵の裏山から湧き出る清水を使い、家族四人で焼酎造られています。蔵の年間生産量は400石(一升瓶換算約4万本)という少なさ。一年に一回の限定出荷で、無ろ過で瓶詰め。
(研究評)
芋なのにおいしい、これは旨い、丸みがあってコクがある
6.龍宮 冨田酒造場(鹿児島県名瀬市) 黒糖焼酎 米麹(黒麹) 30度
(選評)
奄美大島の最も小さな酒蔵で、兄弟3人が丁寧にこだわりをもって醸しあげる極めて生産量の少ない黒糖焼酎。仕込水には、原生林「金作原」を源流とする水を使用し、麹は国産米黒麹仕込み。
(研究評)
香りが立つ、キリッとしてほのかな甘み、押し味しっかり
7.旭萬年無濾過 渡邊酒造場(宮崎県田野町市) 芋焼酎 米麹(黒麹) 28度
(選評)
自家栽培の黄金千貫を原料にした黒麹仕込み。余分なフーゼル油を丁寧に掬った以外は一切濾過の手を加えていません。
(研究評)
<研究会が盛り上がり過ぎて評の筆記困難>
→これが一番旨かった!(筆者勝手評)