第四十回焼酎研究会 レポート
(2011/9/20)レポート
1.村尾 村尾酒造(鹿児島県薩摩川内市陽成町)芋焼酎 米麹(黒麹)25度
(選評)
「森伊蔵」「魔王」と並んで“芋焼酎の3M”としてよく知られるプレミアム銘柄の一つ。大きめのロックグラスになみなみとつがれたぜいたくな口切りでした。
(研究評)
まろやか、オーソドックス、優しく包むような、辛口でよいお酒
2.むろか八萬 芋焼酎 米麹(白麹)35度
(選評)
入手難の幻の焼酎。本格的にジョカで暖めたお湯割りでいただきました。
(研究評)
やさしい、香りが高貴、旨い、飲みやすくて酔わない
3.佐藤 黒 佐藤酒造(鹿児島県霧島市牧園町)芋焼酎 米麹(黒麹)25度
(選評)
黒麹仕込み独特の力強さとしっかりしたボディを表現し、コガネセンガンの香ばしい香りとインパクトのある甘さを持っています。力強い香りと味わいに、丁寧な熟成による繊細で滑らかな舌触りをもたせ、重厚な飲みごたえを感じさせてくれます。
(研究評)
甘い、ゆるい、厳しさに欠ける、きりりとしている
「こんなはずでは。お湯割りで飲むのは初めて。」との声も。
4.藤の露 藤本本店(宮崎県諸塚村)麦焼酎 米麹(白麹)25度
(選評)
麹は国産うるち米、麦は佐賀産麦(内麦)、二条大麦(ニシノチカラ)使用。
製麹は清酒と同じ蓋麹を使用し手間隙かけた製法。経営者自らが一人でわずか100石のみを生産しています。まさに幻と言われる入手困難な逸品中の極上品です。常圧蒸留に徹し熟成にこだわる本格派です。
(研究評)
けっこう甘い、味が濃い、深みあり、「来る」香り
5.萬年無濾過 渡邊酒造場(宮崎県田野町市)芋焼酎 米麹(黒麹)28度
(選評)
自家栽培の黄金千貫を原料にした黒麹仕込み。余分なフーゼル油を丁寧に掬った以外は一切濾過の手を加えていません。
(研究評)
甘さに丸みあり、おいしい、若々しい、反抗期の良さ、秋桜のいろどり